遺言書を書くタイミング
「遺言書」というと、
「縁起でもない!」
ととらえる方は多いでしょう。
自分には関係ない、と思っている方もいるでしょう。
まあ、いずれその時が来たら、と思っている方もあると思います。
では、その時はいつか?
不治の病に侵された時?
ある程度の歳になった時?
「遺言書」は必ずしも「この世のお別れ」に際し、書くものではありません。
「この世のお別れ」がいつ来るかは誰にもわかりません。
書くタイミングについてはいろんな考え方があると思いますが、
ひとつのきっかけとしては、
財産の整理をした時があると思います。
いろんな節目、節目でこれからどうやって貯めていこうか?
どうやって使っていこうか?
財産の棚卸しをし、これからの計画を確認することがあると思います。
その時に、突然この財産が宙に浮いたら、どうするか?
を考えてみてはどうでしょうか?
法定相続分通りに平等に、と考える場合はよいのですが、
財産の内容によっては分けるのが難しいものもありますし、
自身を支えてくれた人には違う割合で、と考えるのは自然な想いです。
誰にどのように使ってもらったらよいか?
そのような受け継ぎ方で誰かが困ったりしないか?
いろいろ思いを巡らせ、具体的な手続も考えると、
気になることも出てくると思います。
遺言書の内容は、全部の財産を網羅する必要はありませんし、
遺言書は何度でも書けます。
気になったそのタイミングで、気になった財産だけでも書かれてはどうでしょうか?
「本当はどうしたかったんだろう?」
と遺された者が考えるのは時として大変大きな負担となります。
受け継いでもらう人達への思いやりとして、
思いついたその時点で書くことをお勧めします。
まどか法務 行政書士事務所
Madoka Legal Service Office
行政書士 兼先 美和 かねさき みわ
《取扱業務》
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